厚木基地近くの工場と住宅が混在する準工業地域に位置し、既存工場の駐車場を利用して建設された「地域に開かれた木造の工場」であり、3DCADとプログラミングを用いたコンピュテーショナルデザインによって無柱の10.8m角の空間を実現し、1階は地域に開放可能なマルチスペースやショールーム、2階は電子基板製造企業のオフィスとして機能させている。閉鎖的になりがちな工場のイメージを刷新すべく、東面と南面には日射抑制を兼ねた可動式のルーバー引戸を設けて外部との接続をコントロールし、内部では通常隠される梁組や配管をあえて露出させることで基板の回路設計のような合理性を可視化させ、欄間部分を連続させた一室空間や行灯のように光る天蓋といった意匠を通じて、人と自然、そして機械が持続的に共生する社会のあり方を提示する静謐かつ開放的な空間構成を実現している。
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