北摂山系の豊かな自然に囲まれた茨木市青少年野外活動センター内に位置する、展望台とトイレを一体化した施設である。建築を単独のオブジェとしてではなく、広大なランドスケープの一部として捉え、周囲の樹木や地形に溶け込むような構成をとる。
構造面では、地場産のスギ材を用いた格子状の集成材による架構が特徴である。細い木材を緻密に組み上げることで、森の樹木が立ち並ぶようなリズム感を内部空間に生み出し、透過性の高い軽やかな佇まいを実現している。展望台からは周囲の山並みを一望でき、自然の素材感と建築の秩序が調和した、静謐な休息の場を提供している。本作は、建築と風景を高度に統合した姿勢が評価され、2002年度の日本建築家協会(JIA)新人賞を受賞している。
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