くまもとアートポリスの民間プロジェクト第1号であり、新入社員80人が共同生活を送るための「大きな家」として、個室の集合体ではなく一体感を重視した大胆な空間構成が取られている。地盤面から40cm掘り下げたレベルにRC造の寝室棟2棟を並行に配置し、その間に挟まれた幅9mの広大なゾーンを共用のリビングスペースとして開放的に計画することで、使い手が用途を自ら作り出していく「地」としての建築を目指している。上部には鉄骨のコア柱で支えられた大空間が広がり、半透明のガラスやポリカーボネートを用いた外壁によって内部の生活の気配を柔らかく外部へ透過させると同時に、夜間には建物全体が光を放つ箱のような表情を見せるなど、従来の寮の概念を覆す建築的実験が試みられている。
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