一橋大学の創立135周年記念事業の一環として、卒業生の寄付により建て替えられた専用道場である。キャンパス西側の緑豊かな一角に位置し、鉄骨フレームの上に日本古来の和小屋を組んだハイブリッドな架構が採用されている。
周辺住宅街への騒音配慮から大きな開口部を制限される中、切妻とのこぎり屋根を組み合わせた独特の屋根形状によって、自然採光と効果的な換気システムを実現している。外気を床下へ取り込み、道場の床面から吹き出させることで熱気を上部のガラリから排出し、夏季でも「木陰のような」快適な稽古環境を構築した。機能性を追求した屋根のズレが、外部に対しては大学の歴史的景観に調和する柔らかな表情を作り出している。
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