旧日本羊毛伴来上田工場の跡地に建設された、劇場と美術館が一体となった大規模な複合文化施設である。周辺の豊かな景観や歴史的文脈を継承しつつ、市民が日常的に集い、多様な文化活動を展開できる「文化の拠点」として設計されている。
建築は、巨大なボリュームを分節し、それらを全長約180mの開放的な「共用ロビー(交流モール)」で繋ぐ構成をとる。このモールは敷地を貫く街路のように機能し、ホール利用者と美術館来館者の動線を自然に交差させ、予期せぬ交流を生み出している。外観は落ち着いた色調の素材で統一され、周囲の山並みに呼応するようなシルエットを形成している。最新の音響性能を備えた大ホールや、地域ゆかりの作家を核とした美術館、市民が主体的に利用できる多くのアトリエを併設し、上田市の新しい顔として機能している。
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