重要文化財である本館(1879年竣工)をはじめとする歴史的建造物群が残る大宮キャンパスにおいて、老朽化した旧東黌を建て替えた教育研究施設である。歴史的景観の「継承と再生」をテーマに、既存の石積みやレンガの質感を再解釈した外装デザインが採用されている。
建物は、キャンパスの中央広場を囲む配置をとることで、歴史的校舎群との一体感を高めている。外壁には、時間とともに風合いを増す素材を用い、スケール感を周囲に合わせることで圧迫感を抑えた。内部空間は、最新のICT設備を備えた教室や研究室を配置しつつ、吹き抜けやラウンジを設けることで、学生や教員の偶発的な交流を促す構成となっている。伝統的な学び舎の記憶を留めつつ、現代の高度な教育研究ニーズに応える、キャンパスの新たな軸となる拠点である。
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