1914年(大正3年)に建築家・辰野金吾の設計で創建された当時の姿を忠実に再現した、国の重要文化財の保存・復原プロジェクト。戦災で焼失し、戦後長らく応急処置的な2階建ての状態であった駅舎を、免震技術を導入することで地下を掘削しつつ、創建時の3階建て・南北ドームの姿へと蘇らせた。保存された1・2階の既存煉瓦壁を支持しながら、その下に免震装置を設置する高度な「アンダーピニング工法」を採用。外装の赤煉瓦や天然スレート、ドーム内部の干支の彫刻などは、当時の資料や化学分析に基づき、伝統職人の技術によって精緻に再現された。都市の象徴としての歴史的価値を次世代へ継承しつつ、現代の交通拠点としての機能を両立させた記念碑的建築である。
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