名古屋の老舗料亭・八勝館の増築客間として計画された和風建築であり、数寄屋建築の伝統を現代的感覚で昇華した空間である。庭園との関係を重視し、開口部や軒の出、室内外の境界を繊細に操作することで、静謐で緊張感のある座敷空間を成立させている。素材や細部は徹底して抑制され、柱・天井・建具の比例や納まりによって空間の質が高められている。形式的な復古ではなく、近代以降の建築思考に裏打ちされた数寄屋の到達点を示す建築である。
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