奄美大島の中心部に位置する、精神科医療の中核を担う病院である。建物は、奄美の厳しい自然環境に対応しつつ、患者の療養環境の向上を第一に計画されている。中央に配された開放的な中庭は、光と風を取り込むとともに、閉鎖的になりがちな精神科病棟に広がりと季節感を与えている。外観は周囲の景観に溶け込む落ち着いた意匠とされ、台風などの気象条件を考慮した堅牢な造りが特徴である。
内部空間は、患者のプライバシー確保とスタッフの動線効率を両立させた機能的なレイアウトを採用。地域に開かれた精神科医療を目指し、デイケア施設や訪問看護ステーションを併設するなど、社会復帰支援を支えるための柔軟な空間構成がなされている。奄美の風土に適した「癒しの場」としての建築表現が、専門家からも高く評価されている。
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